アソーカとの出会い【後編】

実は、それまで保護猫の譲渡会というものに、少しばかり抵抗がありました。

一番の理由は、「この中からたった一匹を選ぶ」という行為そのものに、どうしようもないほどのプレッシャーを感じてしまっていたから。

一匹を選ぶと、まるで他の子たちを見捨てるような気がして、なかなか足が向かなかったんですよね。

それでも、心のどこかで新しい家族を迎えたいという気持ちが募り、ついに意を決して初めて譲渡会の会場へ足を踏み入れました。

 

会場には、たくさんの猫たちが思い思いの場所で過ごしていました。少し緊張しながらも、その瞳の奥には、新しい生活への希望のような光が宿っているように見えました。そんな中、一匹の子猫が私の目に留まりました。

まだあどけない表情だけど、体は他の子猫よりも大きく、堂々とした佇まいのキジトラの子猫。その子をみた瞬間、なぜだか「この子だ」と、心の奥底で確信したのです。その子は「みかんちゃん」、オレンジ色が似合う大きな女の子。

譲渡会で感じたこと、大切なのは「家族に迎えること」そのものでした。

 

我が家にやってきたアソーカ。最初は戸惑っていた先住猫おじさんバロンでしたが、数日も経つと、アソーカの存在を仕方なさそうに受け入れている様子。遊んでほしいアソーカと呆れてるバロン、微笑ましいの一言でした。

この経験を通して、保護されたたくさんの猫たちが、一日も早く幸せな家族と巡り合うことができるよう、微力ながら応援していきたいと強く思うようになりました。保護猫を迎えるという選択は、私たちにとって、かけがえのない時間と気づきをもたらしてくれました。

もし今、忙しさやお世話が不安という気持ちから、ペットを迎えることを躊躇している方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談くださいね。

京子はこれからも色々な形で動物愛護に取り組んで参ります!

 

それではまた、次回のブログでお会いしましょう!